2019年ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門大賞受賞し、話題となっている『ウイングスパン(Wingspan)』、プレイヤーは研究者、野鳥観察者、鳥類学者といった鳥類愛好家で、自身の管理する鳥獣保護区に鳥を呼び寄せ、多くの種を見つけていきます。今回はそんな『ウイングスパン(Wingspan)』のルールや遊び方をご紹介します。
ウイングスパンの基本情報
『ウイングスパン(Wingspan)』は、鳥類愛好家となり、自分の保護区に鳥を呼び寄せ、エンジンビルドで得点を競う戦略的なボードゲームで、プレイヤーは鳥カードの配置、餌の獲得、卵の産卵、鳥カードの獲得の4つのアクションを使って組み合わせることで強力なコンボを狙い、最終的に高得点になったプレイヤーが勝者となります。美しいアートワークと鳥に関する豆知識も知ることができるボードゲームになっています。

(以下画像の出典:YouTubeアークライト公式チャンネル)
- 発売時期:2019年10月(日本語版)
- プレイ人数:1〜5人
- プレイ時間:40〜70分
- 対象年齢:10歳以上
- 価格:7,700円(税込)
ウイングスパンの内容物
『ウイングスパン(Wingspan)完全日本語版』の内容物は、ルール説明書1冊・別冊付録1冊・オートマ説明書1冊・目的ボード1枚・カードトレイ1組・個人ボード5枚・餌箱型ダイスタワー1組・スコアシート1冊・カード類212枚・卵トークン75個・専用ダイス5個・アクションコマ40個・餌トークン103個・目的タイル8枚・親マーカー1枚、さらに2023年4月出荷分からはプロモカードセット1袋(鳥カード10枚、初心者用プレイガイド4枚)が追加されました。
ウイングスパンのゲームの目的・勝利条件
『ウイングスパン(Wingspan)』のゲームの目的・勝利条件は、鳥を集めて効果を連鎖、効率よく餌や卵、鳥を増やして高得点を獲得し、4ラウンド終了した時点での1番高得点のプレイヤーが勝者となります。得点は、場に出した鳥の基礎点、場の鳥の上にある卵の数、場の鳥の下にある鳥カード、場の鳥に蓄えられた餌トークン、ボーナスカード、目的タイルの順位ボーナスがあり、その総得点で争います。

ウイングスパンのゲームの流れとルール
ここからは実際の『ウイングスパン(Wingspan)』のゲームの流れとルールを説明します。
まず、全ての鳥カードとボーナスカードをシャッフルし、各プレイヤーは、個人ボード、アクションコマ8個、鳥カード5枚、ボーナスカード2枚、各種餌のトークンを1個ずつ受け取ります。その後、目的ボードの上に目的タイルを1枚ずつ配置、鳥カードを3枚表向きに引いてカードトレイにセットします。

次に、ダイスタワーから全てのダイスを餌箱に振って餌を決定します。次に、5枚ある鳥カードの中から手札に残す鳥を選び、この時残した枚数分の餌トークンを支払う必要があります。そして、配られたボーナスカードは1枚しか手元に残すことができないので、2枚の内から手元に残すボーナスカードを選び、もう1枚は捨て札置き場に置きます。

ここまでの流れを参加プレイヤーが行い、ジャンケンをして勝ったプレイヤーが親マーカーを受け取り親となってゲームスタートです。
手番のプレイヤーはアクションコマを1つ行いたいアクションの場所に置き、アクションを実行することができます。できるアクションは「手札から鳥カードを出す」「餌箱から餌を取る」「産卵」「鳥カードの獲得」の4種類です。
「手札から鳥カードを出す」
手札から鳥カードを出す場合は、「鳥カードのプレイ」という場所にアクションコマを置きます。鳥が必要な餌を支払うことで、鳥の生息地のいずれかの場所に鳥を出すことができます。必要な餌がない場合は、別の餌を2つ支払うことでその変わりにすることもできます。また、場にカードを出した際、そのカードの下部に「プレイ時」と書かれたカードはその時点で効果を発動することができます。

「餌箱から餌を取る」
餌箱から餌を取る場合は、「餌箱から餌の獲得」という場所の列にアクションコマを置きます。(※鳥カードがある場合はその右側に置きます)獲得したい餌が出目に描かれているダイスを餌箱の外に出し、その餌トークンを獲得します。この時、餌箱の外にあるダイスは選べません。また、餌箱に同じ種類の餌しかない場合はダイス全ての振り直しもできます。アクションコマを置いた場所に鳥カードマークがついている場合は鳥カードを1枚捨て札置き場に置くことで追加でもう1つ餌を獲得することもできます。
「産卵」
産卵を選ぶ場合は、産卵の列、鳥カードが配置されている場合はその右側にアクションコマを置きます。任意の配置している鳥カードの上に卵を置くことができ、卵は鳥カードによって持つ数がことなります。鳥カードにはそれぞれ特徴があり、「起動時(茶色)」の鳥カードが複数ある場合は右から順に効果が発動し連鎖させることもできます。

「鳥カードの獲得」
最後に鳥カードの獲得です。アクションコマを置くことで、表になっている3枚の内か、山札からランダムに鳥カードを引くことができます。

このいずれかのアクションを行ったら時計回りに手番を交代で行い、手元のアクションコマがなくなったら1ラウンドが終了となります。1ラウンドが終了したらラウンドボーナスの処理を行って獲得した順位の場所に自分のアクションコマを1つ置きます。場にある表向きの鳥カード3枚を捨て札置き場に移動して新たに3枚表向きに鳥カードをセットしたら次のラウンドに移ります。

これを4ラウンド繰り返したらゲーム終了となります。場に出した鳥の基礎点、場の鳥の上にある卵の数、場の鳥の下にある鳥カード、場の鳥に蓄えられた餌トークン、ボーナスカード、目的タイルの順位ボーナスから計算して一番総得点の多かったプレイヤーが勝者となります。
ウイングスパン(Wingspan)はオンラインでも楽しめる!
ウイングスパン(Wingspan)は、ボードゲームのオンラインプラットフォームとして有名な「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」で遊ぶことができます。

その他にもアプリ版・Wing Spanもあり、こちらは有料版になりますが、手軽に持ち運ぶこともできるので、ぜひ遊んでみてください。
まとめ
今回は『ウイングスパン(Wingspan)』のルールや遊び方をご紹介しました。2019年ドイツ年間ゲーム大賞エキスパート部門大賞受賞したという実績のあるボードゲーム、日本語版も様々なシリーズが販売されています。一見難しいように見えるかもしれませんが、遊んでみると意外とすんなり覚えられるのも魅力です。興味があれば一度遊んでみてはいかがでしょうか。









