1962年に発売されて以降、日本でも人気を誇る『TwixT(ツィクスト)』。実は作者が来日した際に囲碁を見て閃いたゲームなんだそうです。そのため、“20世紀の囲碁”とも呼ばれています。
今回はツィクストのルール、遊び方を紹介し、その魅力もまとめていきます!
ツィクストの基本情報
(出典:ジーピー)
1962年に発売された『ツィクスト』は、自分の色のペグとブリッジを用いて、ボードの両端に描かれたラインをつなげることを目指し、相手より先に両端のラインをつなげたプレイヤーが勝者となります。
ルールはペグと呼ばれるピンを指して、ブリッジをボードの両端につなげる、ただそれだけです。だからこそ、展開の先を読む高等な戦略性を楽しむことができます。
- ゲーム名:TwixT(ツィクスト)
- デザイナー:Alex Randolph
- プレイ人数:2人もしくは4人
- プレイ時間:45分
- 対象年齢:8歳~
- メーカー:株式会社ジーピー
- 販売価格:4,300円(4,730円税込)
ツィクストの初期配置と内容物
(出典:aucfan)
内容物
(出典:aucfan)
- ゲームボード 1組(4枚)
- ペグ 白/黒 各50本
- ブリッジ 白/黒 各50本
初期配置
『ツィクスト』はゲームボードを設置し、ペグとブリッジをそれぞれのプレイヤーに配付するだけでゲームの準備が完了します。
ツィクスト ゲームの目的・勝利条件
(出典:ぼくボド)
『ツィクスト』は2人もしくは4人専用のアブストラクトゲームです。一面のボードに24×24の小さな穴が開けられており、プレイヤーは交互にペグを1本ずつさしていきます。自分のペグ同士が将棋の桂馬の動きのように配置することができるとリンクと呼ばれる、橋のようなコマをペグの間に掛けることができます。
ボードの4辺には赤と黒(色が異なる場合もあります)の線が、それぞれ向かい合うように引いてあります。
ペグとリンクをうまく配置し、相手よりも早くボードの端同士で向かい合わせになっている自分の色の陣地をリンクで繋げると勝利となります。
ツィクスト ゲームの流れ
手番でやること
『ツィクスト』は順番に出番が回ります。
手番では、ゲームボード上の好きな場所に「ペグ」を1本立てます。「ペグ」と「ペグ」の間に2×3の間隔(将棋の桂馬の動きのような配置)があいた場合、「ブリッジ」を配置します。
「ブリッジ」で連結した「ペグ」が繋がった状態は「チェーン」と呼ばれます。
出番でやることはこれだけです。
どこに配置すると相手に邪魔されることなくチェーンをつなげることができるのか思案し、相手の裏をかきながら進める面白さがこの『ツィクスト』の醍醐味といえます。
ペグ、ブリッジを設置する際の注意点
(出典:木のおもちゃ.jp)
ペグ・ブリッジを設置する際、相手のチェーンをまたいだり、相手のブリッジを外したりすることはできません。
そのため、自分が進みたい先にチェーンが完成してしまっている場合、迂回してチェーンを作成していく必要があります。
勝利条件と終了条件
(出典:Amazon)
どちらかのプレイヤーが、両端を切れ目のない「チェーン」でつなぐとゲームが終了し、そのプレイヤーがゲームに勝利します。
どちらもつなげられない場合は、引き分けです。
ツィクスト ルール 説明
(出典:JELLYJELLYSTORE)
『ツィクスト』のルールは至って簡単で、24×24のマスに自由に「ペグ」を指し、2×3の間隔(将棋の桂馬の動き)を作り、「ブリッジ」を形成しながらボードの端から端までを切れ目なく繋いでいく、というものです。
基本的にどこにペグを刺してもいいので、相手を妨害しながら自分のチェーンをいかに構築していくかの頭脳戦が楽しめます。
ツィクストの魅力
(出典:ぼくボド)
ツィクストの魅力①意外な一手が勝敗を分ける
お互い一手が非常に重く、勝つためには無駄は一つも許されません。しかし、悪手だと思われるような一手が攻めの節目が変わる一手になることもあります。
ゲームの性質上、先攻が有利であるのは間違いありませんが、うまく相手を追い詰めれば後攻だったとしても勝ちを見いだすことができます。
基本のコンビネーションを覚えるのが鉄則
効果的な一手をうつためには、ルールブックに記載されているような「基本的なコンビネーション」を頭にいれておくことが鉄則です。
相手に邪魔されることなくブリッジを作るためには、ペグをうまく配置して、いくつもの伏線、動線を作っておくといいでしょう。
ツィクストの魅力②一進一退の攻防がアツい
自分のチェーンを両端に繋げるのが最大の目的ですが、相手の「チェーン」をブロックして、繋げさせない、というのも必要な戦術です。つまり、うまく自分の思い通りに繋げるかに頭を悩ませるゲームといえます。
お互いが相手の「チェーン」を放置して自分のルートを確保していたとしても、縦横に展開される「チェーン」は必ずかち合ってしまいます。
一度先行されると阻止することがなかなか難しく、防御側に回ったプレイヤーはどこで攻めに転じるかが重要になります。
ツィクストの魅力③1手目から勝負が始まっている
ゲーム開始時の順番選びからもわかる通り、基本的に先手が有利にゲームを進めることができます。実際、「ハンディキャップルール」にも、経験者と初心者が対戦する場合には、初心者が先手となるのが良いとアドバイスされています。
先にペグを立てることで相手よりも有利に進むため、どこに1本目のペグを打つのか、先攻後攻のどちらを選ぶのかなど1手目から選択が勝敗に大きく影響を与えます。
ツィクストの魅力④初見殺し、やりこみ要素もたくさん!
ルールがシンプルで簡単にプレイできる一方、初めてプレイするとよくわからないまま終わってしまうこともあります。
プレイ時間は45分と記載されていますが、実際にプレイしてみると相手の攻めを抑えきれず、すぐに決着がついてしまうこともあります。また、初めての人同士で遊ぶと、そのゲームの奥深さに触れることなく「ふーん、こんなもんか」という感想でゲーム終了となってしまう可能性もあり得るゲームです。
奥深さを知るには繰り返しプレイを
「20世紀の囲碁」と呼ばれるくらいなので、繰り返し遊んで様々な手を試して練度を上げていくタイプのゲームです。
日本ツィクスト協会から様々な参考書も発売されているため、それらを読んで様々な戦術を学ぶことで、よりゲームの奥深さを楽しめます。色々試してみたくなる可能性が広がるゲームなので、ついつい繰り返し遊んでしまいたくなる魅力を持っています。
ツィクストはオフラインでのプレイのみ
ツィクストは、2024年1月時点、オンラインで楽しむことができないようです。
過去にはLITTLEGOLEM(リトルゴーレム)であそぶことができていたようなので、またオンラインで楽しむことができるようになるといいですね。
【まとめ】ツィクストのルールを覚えて遊んでみよう!
(出典:JELLYJELLYSTORE)
今回は世界的にも人気の『TwixT(ツィクスト)』についてルールと遊び方、魅力についてまとめてきました。
ルールは非常にシンプルで覚えやすいので、ぜひ繰り返しプレイして練度を高めていってくださいね!