ボードゲームには、ワードウルフや人狼などコミュニケーションツールが様々あります。そんななか、2019年に発売された『ito(イト)』はより参加者の価値観や語彙力が顕著に現れるゲームとして人気を博しています!
そこで今回はそんなitoの遊び方から魅力までを紹介していきます。
ito ゲームの基本情報
itoは「数字を口にしたらアウト!」という制限の中でテーマに沿って表現し合い進めるゲームです。同じカードを用いて以下の2種類の遊びができます。
- クリアを目指す全員が仲間の完全協力ゲーム『クモノイト』
- ブラフを駆使しながら自分の持っている数字カードと「足して100になる相手」を探す『アカイイト』
どちらのゲームも伝わりそうで伝わらない状況がなんとももどかしくも楽しい、参加者それぞれの価値観のズレに大笑いするパーティーゲームです。
主に遊ばれる『クモノイト』の設定としては、
プレイヤーは「クモ」と呼ばれる正義の盗賊団です。ある日あなた達は罠にハマり、敵のアジトに捕まってしまいました。隠し持っていた秘密道具「クモノイト」による脱獄を企てますが、この特殊なロープは非常に細いため、切れないよう1人ずつ登らなくてはなりません!
看守に脱獄がバレないよう世間話のフリをして脱出する順番を決め、全員脱出しましょう!
というものです。
『アカイイト』の設定は、
ナイトクルーズの参加者となり船上パーティーで「運命の相手」を見つけ、沈みゆく船から脱出することを目指します。
というものです。
- 発売時期:2019年8月8日
- プレイ人数:2〜10人
- プレイ時間:約30分
- 対象年齢:8歳以上
- メーカー希望小売価格:2,200円(税込)
ito ゲームの初期配置と内容物
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
内容物
★ナンバーカード:100枚
★ライフカード:2枚
★クモノシート:1枚
●テーマカード:50枚
遊び方説明書:2枚
※カードサイズ:★63×88mm、●44×63mm
プレイ準備
準備段階では『クモノイト』『アカイイト』ともに同じです。
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
ito ゲーム ゲームの目的・勝利条件
(出典:アマゾン)
『クモノイト』は完全協力ゲームのため、勝利条件はなく、全員が他の人の価値観に寄り添い理解し合うことで、数字の小さい順番に出し合うことが目標となります。
一方で『アカイイト』は2人1組で合計100を目指すゲームです。手持ちの数字いかんでは相手をペアにさせないとか、誰かを道連れにドボンとなるなど、「協力と裏切り」のゲームと言えます。
ito ゲーム ゲームの流れ
ここからは『クモノイト』と『アカイイト』のゲームの流れをそれぞれまとめていきます。
クモノイト
1.テーマの決定
(出典:アマゾン)
テーマカードを2枚ほど引き、全員が話せそうなテーマを相談して一つ選びます。
2.手札の宣言
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
プレイヤーはテーマに沿った言葉で手札の数字を表現します。ただしその数字ををそのまま口にするとゲームオーバー! どれだけ皆が想像しやすい言葉で表現できるかがこのゲームのポイントです。話す順番は特に決まっていないため、その数字のイメージがついた人から積極的に宣言していくことが重要です。
3.フリートーク、数字カードを出す
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
全員が手札の数字を表現したら、以後はテーマに沿ったフリートークを行います。その間、誰でも好きなタイミングで手札を場に出すことが出来ます。
その際、「〇〇を出したいです。いいですか?」などと声をかけ、全員に確認を取ってから出すようにします。
4.ステージ終了
カードは 「小さい順(1→100の昇順)」 に出さなくてはなりません。
もし失敗した場合、その場で「ストップ!」と言ってゲームを一時停止し、出せなくなったプレイヤーは手札を全てオモテ向きにして場の脇によけます。よけた枚数分ライフが減り、ライフが0になったらゲームオーバーです。
全員が全て手札を出し切り、まだライフが残っていれば次のステージに挑みます。
最終的に3rdステージをクリアすると、ゲームクリアとなります。
5.次ステージの準備
① ステージクリアをすると、ライフが1回復します。ただしライフは3が上限で、4以上にはなりません。また、2人プレイの場合はライフ回復はありません。
② ナンバーカードをすべて集め、山札を作り直します。
③ 手札を配り直します。配布枚数はステージが進むごとに1枚増やします(2ndステージは2枚、3rdステージは3枚)。
④ 準備が終わったら、新しいステージの テーマの決定に進みます。
6.ゲームの終了
以下のどちらかでゲームは終了します。
- 3rdステージをクリアした → 脱出成功で全員勝ち
- ライフがゼロになった → 脱出失敗で全員負け
アカイイト
基本的なルールは『クモノイト』と同じですが、『アカイイト』は配布された数字カードで「2人のナンバーを足して100になる相手」を探します。
もしちょうど100になる相手がいないと判断した場合、「足して100を超えず、より100に近い相手」を探していきます。ペアリングをして100に一番近かったペアが2ポイント、次が1ポイントゲットできます。
このように『クモノイト』と異なるのは、全員でクリアを目指すのではなく、いかに自分が相手を見つけるのかを競うゲームである点です。
また、数字カードには100も存在しており、100を持っている人は誰かとペアにさえ慣れれば1ポイントゲットすることができます。
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
ito ゲーム ルール 説明
『クモノイト』、『アカイイト』ともに自分の手札の数字、お題のテーマについて「数字を直接言うことなく」相手に伝え、進めていくゲームです。
『クモノイト』はメンバー全員と協力して、全員がクリアを目指す一方で、『アカイイト』はブラフを駆使して自分が上がる、もしくは他人を上がれなくすることを目指します。
お題と数字が書かれたカード、ライフが可視化できるものがあれば簡単にプレイできます。
『クモノイト』の特別ルール「モモちゃん発見」
『クモノイト』には通常ルールだけでなく、3rdステージのみの特別ルールがあります。それが「モモちゃん発見」というルールです。ナンバーカードから1枚引き、引いたカードの数字を 「モモちゃん」のナンバーとし、メンバーで話し合って内容を決めます。そのナンバーカードは場の横に置いておきます。そして手札の宣言の時、追加でモモちゃんの宣言も行います。
(出典:アークライトゲームズ公式ページ)
ito ゲームはオンラインでも楽しめる?
ito ゲームはゲームの性質上、オンラインで見ず知らずの人とプレイすることはほとんど無く、アプリや「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」などのプラットフォームで遊ぶことはできません。
ただ、グループ通話のできるアプリを使用することで離れたところに住む友人とオンラインで一緒にプレイすることは可能です。
【まとめ】ito (イト)ゲームのルールを覚えて遊んでみよう!
(出典:ぼくボド)
今回は今話題のコミュニケーションゲーム『ito(イト)』についてまとめてました。ルールも「自分の手札の数字を言ったらゲームオーバー」という実にわかりやすく、そのルールだからこそ、一緒にプレイする人の価値観が非常にわかりやすく表現されるゲームです。
面白さ満点のitoですが、カードを出してしまった人がそのステージは暇になってしまう、などの課題もありました。その課題をクリアしたのが『ito レインボー』です。ルールが紙修正されており、面白さがプラスされています。
この『Ito』はカード自体も2,000円と安価で楽しむことができるので、ぜひ遊んでみてください!