2023年ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート大賞を受賞して話題となった『チャレンジャーズ』というボードゲームを皆さんはご存知でしょうか。1対1の勝負を繰り返すデッキ構築ボードゲームでありながらシンプルなゲーム性で小学生から大人まで楽しむことができます。今回はそんな『チャレンジャーズ』のルールや遊び方をご紹介します。
チャレンジャーズの基本情報

(出典:ホビージャパン公式)
『チャレンジャーズ』はホビージャパンが販売しているボードゲームで、版元はZ-MAN Games 1 More Time Games OG、デザインはJohannes Krenner、Markus Slawitscheck、Jeff Harveyが担当しています。原作の『チャレンジャーズ』以外にも「チャレンジャーズ!ビーチカップ」版もあり、ビーチカップ版では新機軸のトレーナーカードなどが登場しています。
- 発売時期:2023年8月
- プレイ人数:1~8人
- プレイ時間:45分
- 対象年齢:8歳〜
- 価格:5,500円(税込)

(以下画像の出典:YouTubeボドゲームのすごろくや)
チャレンジャーズの内容物と初期配置
『チャレンジャーズ』の内容物は、カードが336枚、カードトレイ3つ、パーク4つ、フラッグ4つ、ファン40個、トロフィー28個となっています。ゲームをする際は、パーク(実際にプレイするステージ)をプレイヤー数に応じて用意します。各パークの色に対応するフラッグを中央に置き、ラウンド数の書かれたトロフィーを昇順(1〜7)を重ね、ゲームで使用するカードを用意し、カードトレイにレベル別(A・B・C)に分けます。最後に各プレイヤーは、大会予定表カード1枚と初期デッキ(全員同じ6枚)を受け取り、大まかな準備は完了となります。

チャレンジャーズのゲームの目的・勝利条件
『チャレンジャーズ』のゲームの目的・勝利条件は、7ラウンド終了時点で最も多くのファンを集めた上位2名に入り、最後の決勝戦で勝利することとなります。1ラウンドは「デッキフェイズ」と「マッチフェイズ」で構成されており、デッキフェイズではカードの追加や除外を行い、マッチフェイズでは、プレイヤーと対戦する形になります。
チャレンジャーズのゲームの流れとルール
ここからは実際の『チャレンジャーズ』のゲームの流れとルールをご紹介します。
まずは、「デッキフェイズ」です。

デッキフェイズでは、他のプレイヤーの行動を待つ必要はなく全員同時に行い、自分の大会予定表カードを見て、今回のラウンドではどのパークで戦うのかを確認して移動します。大会予定カードには、1~7ラウンドで自分が戦うパークが上から順に各行の色で表示されています。1ラウンド目が緑で示されていたら緑のパークに移動して戦うということになります。

そして、大会予定カードには、今回のラウンドでどのレベルの山札から何枚のカードを入手できるかが示されており、Aが2枚描かれていたらAのカードトレイから2枚、A2枚/C1枚となっていたらAのカードトレイから2枚とCのカードトレイから1枚自分の手札に加えることができます。カードをカードトレイから引く時は、指定の山札から5枚引いて表にして並べ、その中から指定の枚数を選ぶことができるというルールになっています。

カードにはそれぞれ数字で描かれた「パワー」と「特殊効果」が描かれており、純粋なパワーだけでなく特殊効果も踏まえた上で選ぶことが重要となってきます。

選ばなかったカードはそれぞれ対応するカードトレイの捨て札置き場に置きます。※特殊ルールとして、山札から引いたカードは、1回だけ同じレベルの山札から同じ枚数のカードを引き直すことができ、5枚のうち1枚を選んでから残り4枚を引き直すという形もできるようです。
次に、「マッチフェイス」です。
マッチフェイズでは、対戦相手とカードバトルを行います。まず、互いにデッキをシャッフルして裏返しの状態でデッキをパークの外にセットします。フラッグでコイントスを行い、先攻を決めます。

先行となったプレイヤーは、デッキから1枚パークに表向きで置き、その上にフラッグを置きます。現状、先行のプレイヤーのカードがフラッグを持っている状態になります。次に後攻のプレイヤーがアタック側となり、デッキからカードをめくりパーク(場)へ出します。そのカードがフラッグを持つカードのパワー以上であればフラッグを奪うことができます。カードのパワーが足りない場合は、続けてカードをめくります。例えば、先行プレイヤーのカードのパワーが「3」であった場合、後攻のプレイヤーの1枚目のパワーが「1」として次にめくるカードのパワーが「2」以上あればフラッグを奪えるということです。

相手からフラッグを奪ったら、相手のカードはベンチに送られます。ベンチは最大で6枚まで置けるようになっており、同じカードがベンチにある場合は同じカードは重ねて置くことができます。

これを繰り返して最終的にベンチに置けなくなるかデッキのカードが無くなった時点で試合は終了となり、その時点でフラッグを持っていたプレイヤーが勝者となります。この流れを7ラウンド消化し、勝者はトロフィーを貰うことができます。トロフィーには表と裏があり、裏にはファンの数が表示されています。最終的にこの数字の合計が多かった上位2名で決勝を行い、勝利したプレイヤーが今回のゲームの勝者となります。

「特殊効果」について
先ほどご紹介したようにカードにはパワー以外にも「特殊効果」というものがあります。カードによって色んな特殊効果を持っており、例えば「フラッグ保持中:このカードは+2」という特殊効果があれば「3」のパワーのカードに対し、パワーが「2」のカードでも2+2=4となります。特殊効果には色んな種類があるので、どのタイミングで引くことができるかも大きなポイントとなります。

チャレンジャーズはオンラインでも楽しめる!
チャレンジャーズは、ボードゲームのオンラインプラットフォームとして有名な「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」で遊ぶことができます。

【まとめ】チャレンジャーズのルールを覚えて遊んでみよう!
今回は『チャレンジャーズ』のルールや遊び方をご紹介しました。シンプルそうなルールですが、やってみるとやりこんでしまう魅力のある『チャレンジャーズ』、2023年ドイツ年間ゲーム大賞のエキスパート大賞を受賞したというのも頷けるゲーム性を持っています。興味があれば一度遊んでみてはいかがでしょうか。