山の坑道を掘り進めて金を探す「金鉱堀(きんこうほり)」と、それを邪魔する「お邪魔者」に分かれて、金を奪い合うカードゲーム『お邪魔者(Saboteur)』、鉱山をテーマにしたボードゲームで、作者はベルギー人のフレデリック・モイヤーセン、2004年にズィーマン・ゲームズから発売されました。日本版も2009年にボードゲーム専門ショップのメビウスゲームズから発売され話題となりました。今回はそんな『お邪魔者(Saboteur)』のルールや遊び方をご紹介します。
お邪魔者の基本情報
『お邪魔者(Saboteur)』は、鉱山をテーマにしたボードゲームで、作者はベルギー人のフレデリック・モイヤーセン、2004年にズィーマン・ゲームズから発売されたカードゲームです。日本版は2009年にボードゲーム専門ショップのメビウスゲームズから発売され、世界的に楽しまれているゲームが日本版で遊べるということで話題になりました。
- 発売時期:2004年(世界版)・2009年(日本版)
- プレイ人数:3〜10人
- プレイ時間:約30分
- 対象年齢:8歳以上
- ジャンル:正体隠匿ゲーム
- デザイン:Frederic Moyersoen(フレデリック・モイヤーセン)
- 販売元:世界版(ズィーマン・ゲームズ)・日本版(メビウスゲームズ)
お邪魔者の内容物
『お邪魔者(Saboteur)』の内容物は通路カードが44枚、アクションカードが27枚、役割カードが11枚、金カードが28枚入っています。ゲームを楽しみやすくする専用のお邪魔者プレイシート(別売り)もありますが、プレイシートがなくても十分に楽しむことが可能です。
お邪魔者のゲームの目的・勝利条件
『お邪魔者(Saboteur)』の勝利条件は役割によってことなります。「金鉱堀(きんこうほり)」になった場合は通路カードが無くなるまでに金を掘り当てることが目的で見事掘り当てたら勝利となります。「お邪魔者」になった人は金鉱堀の人を邪魔して通路カードを使い切ることが目的で勝利条件となります。
お邪魔者のルールとゲームの流れ
(ここからは『お邪魔者(Saboteur)』の実際のルールやゲームの流れをご紹介します。まずはスタートカードと言われるスタート地点になるカードをセットします。
スタートカードの横にカードが7枚並べられるスペースを確保してゴールカードを3枚裏向きでセットします。ゴールカードは1枚がゴールとなる金塊、他の2枚はただの石ころカードです。ゴールカードをセットする時は上下に1枚ずつスペースを開けておくようにします。
次に通路カード・アクションカードを混ぜシャッフルしてカードを配ります。この時の枚数は参加する人数によって変動しますので、そこは説明書を参照しましょう。
次に役割カードを配ります。参加する人にそれぞれ配り、カードをもらったら他の人に役割がバレないようにします。これで準備は完了です。
順番は最初の人から時計回りで進行していきます。手番でできる行動は通路カードを出して繋げる、アクションカードを使う、使えるカードが無ければ裏向きでカードを捨て山に捨てるのどれかになります。手番が終わったら山札から1枚補充して終了です。
これを繰り返しながらゴールの金塊をめくるか、山札のカードが無くなるまで邪魔するかになります。
アクションカードについて
アクションカードには「落石カード」「宝の地図カード」「穴掘り禁止カード(破壊カード)」「修理カード」というものがあります。
「穴掘り禁止カード(破壊カード)」を使われたプレイヤーは通路カードを場に出すことができなくなります。解除するには「修理カード」が必要となりそれぞれランタンであればランタンの修理カード、トロッコであればトロッコの修理カードのように対象の修理カードが必要になります。
アクションカードには2つの種類に対応しているものなどもあるので上手に利用しながら穴掘りをしていきましょう。また、アクションカードは自分に使ったり他の人に使ったりと選べるのも特徴的です。
「落石カード」は通路のカードに対して使うことができ、その場所に落石を落として通路を除外して通れなくすることができます。無くなった通路は繋げ直すことができますが、周囲の通路に合う通路カードでないと修復することができません。
「宝の地図カード」は3枚あるゴールカードの1枚の中身を自分だけ確認することができるカードです。中身を確認して金鉱堀であればそこを目指すかの基準にできますし、お邪魔者であればどう邪魔をするかの判断材料になることでしょう。
最終的に金塊に辿り着くことができれば「金鉱堀」の勝利、山札と手札が無くなり金塊に辿り着けなかったら「お邪魔者」の勝利となります。勝利した方は金のカードを分配してこれを3ラウンドプレイします。最後に金カードを一番多く持っていた人がゲームの勝者になります。
お邪魔者の魅力
『お邪魔者(Saboteur)』の魅力は対象年齢が8歳以上と小さいお子さんからでも遊べるというシンプルさにあります。正体隠匿系ゲームといえば話術などが重要になってくる印象が強いですが、正体隠匿系ゲームというジャンルながら気軽に遊べ、ボードゲーム初心者向けの遊びやすさが大きな魅力といえます。初心者向けとはいいましたが、その奥深さも確かなものですので慣れてきたら慣れてきたなりの楽しみ方ができるのも◎です。
お邪魔者はオンラインでも楽しめる!
お邪魔者は、ボードゲームのオンラインプラットフォームとして有名な「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」で遊ぶことができます。
手元に『お邪魔者(Saboteur)』がなかったり、一緒に遊ぶ相手がいない時などはオンライン版で楽しんでみるということもできます。どんなものかやってみるという場合でもオンライン版はおすすめなので、ぜひやってみてください。
まとめ
今回は『お邪魔者(Saboteur)』のルールや遊び方をご紹介しました。幅広い年齢層で楽しむことができ、シンプルなゲームなので知らない人がプレイしてもすぐに楽しむことができます。シンプルなゲーム性でありながら、やればやるほど奥深さもある『お邪魔者(Saboteur)』、友人や親戚が集まる時にぜひ一度遊んでみてください。