皆さんはドイツ年間ゲーム大賞を受賞し、世界中にコミュニケーション・ボードゲームのブームを巻き起こした『ディクシット(DiXit)』というボードゲームをご存知でしょうか。絵と物語がゲームになったコミュニケーションボードゲームでシンプルなルールでありながら幅広い年齢層で楽しめることで話題となっています。今回はそんな『ディクシット(DiXit)』のルールや遊び方をご紹介します。
ディクシットの基本情報
『ディクシット(DiXit)』は絵と物語がゲームとなったコミュニケーションボードゲームです。DiXitは、ラテン語で「(彼が)言う」という意味があり、フランスでは根拠なき主張を揶揄するときに使われている言葉です。メルヘンチックなイラストのカードとウサギのコマを使い色んな年齢層で楽しむことができるコミュニケーションパーティゲームに仕上がっています。
(出典:Hobby JAPAN公式)
- 発売時期:2021年10月
- プレイ人数:3〜8人
- プレイ時間:約30分
- 対象年齢:8歳以上
- 販売:ホビージャパン
- 版元:Asmodee Editions
- デザイン:Jean-Louis Roubira
- 価格:4,950円(税込)
ディクシットの内容物
『ディクシット(DiXit)』に入っている内容物は以下になります。
- ゲームボード(得点表+カードスロット)1枚
- カード 84枚(79×120mm)
- 投票ダイヤル 8個(組み立て)
- 留め具パーツオスとメス 8組
- 木製ウサギコマ 8個
- ルールシート
(出典:Hobby JAPAN公式)
※注意事項として2011年8月に発売された旧版とは内容物がことなるのでフリマサイトで購入する場合などは注意しましょう。旧版の内容物は以下になります。
- ゲームボード 1枚
- カード 84枚(79×120mm)
- 投票トークン 36枚(全6色各6枚)
- 木製ウサギコマ 6個
ディクシットのゲームの目的・勝利条件
ディクシットのゲーム目的は抽象的なイラストを元にカードにお題を付け言葉や歌や踊り、ジェスチャーなど自由に表現して自分のカードを当ててもらうというものです。ただし、ディクシットではただ当ててもらうだけでなく「全員に当てられたらNG」という特殊なルールがあります。参加している人の全員には分からないように、数人に当ててもらえるような具体的すぎず抽象的すぎない表現が必要となります。
(出典:Hobby JAPAN公式)
ディクシットのゲームの流れとルール
ここからは実際にディクシットのゲームの流れをご紹介していきます。
(以下画像の出典:プロボド ディクシット ルール動画 by社団法人ボードゲーム)
まず、全員に手札を6枚ずつ配ります。プレイヤーの中から親を決めて親になった人は手札の中から1枚カードを選びそのカードを裏返して伏せます。親となった人はその「お題」となるカードから想像できるイメージを色んな方法で表現します。
「お題」を表現する方法は言葉や歌や踊り、ジェスチャーなど自由な方法で表現して大丈夫です。
「お題」について確認できたら他のプレイヤーはその「お題」になっていると思うカードを自分の手札から選び、裏向きにして親のプレイヤーに渡します。
親にカードが集まったらその集まったカードを裏向きのまま親の人がシャッフルしてシャッフルしたらそのカードを表向きにして並べます。参加しているプレイヤーが5人であれば5枚、6人であれば6枚のカードが場に並べられることになります。
カードが並んだら左から順に1、2、3、4、5…と白色の番号を振っていきます。そして、親以外の人は親のカードだと思う番号の投票トークンを手元に裏向きで用意し置きます。※色分けされた番号のカード(投票トークン)
親以外のプレイヤーが全員用意できたら一斉に表向きにして選んだ親のカードだと思うカードの前に置きます。ここまでで一連のゲームの流れは終了です。ここからは得点計算に入ります。
得点計算
それではここからは得点計算について説明します。まずは正解となるカードを親が発表します。見事親のカードを当てたプレイヤーには3点が加算され、当てさせた親も同様に3点を獲得することができます。しかし、ここまで説明したように全員に当てられたらNGなので、全員に当てられた場合、親は0点となります。全員が当てた場合は全員に2点ずつ加算されます。逆に全員当てられなかった場合は全員に2点が加算されます。そして、親以外で自分のカードに投票トークンが集まった場合、1票につき1点が加算されます。
得点ボードの進行
得点が決まったら次に得点ボード(ゲームボード)を進めていきます。加算された得点は得点ボード(ゲームボード)のコマを進める数になっています。3点獲得したのであれば3マス進めることができます。コマを進めたら各プレイヤーは減った分の手札を補充し全員が6枚になるようにして次の親に移ります。
30点になったら終了
最終的に得点分コマを進めていき30点(ゴール)に辿り着いたプレイヤーが勝者となりゲームは終了となります。
ディクシットの魅力
ディクシットの魅力はシンプルなルールなので子供から大人まで幅広い年齢層で楽しめること、人それぞれの感性や価値観、コミュニケーション能力を見られることなどが挙げられます。マニュアルに「あなたたちのオリジナルルールを作ってもかまいません」と書かれているのでオリジナルルールを追加して楽しむことができるのも魅力の1つなのではないでしょうか。
ディクシットはオンラインでも楽しめる!
ディクシットは、ボードゲームのオンラインプラットフォームとして有名な「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」で遊ぶことができます。
【まとめ】ディクシットのルールを覚えて遊んでみよう!
今回は『ディクシット(DiXit)』のルールや遊び方についてご紹介しました。2010年ドイツ年間ゲーム大賞受賞、ほか多数の受賞歴があり、世界的に大人気の『ディクシット(DiXit)』、簡単なルールでメルヘンチックなイラストのカードを使ったコミュニケーションボードゲームの火付け役になったとも言えるゲームです。楽しめる年齢層も幅広く頭を使い、コマを進めていくというスゴロク要素も併せ持っています。色んなボードゲームが楽しめる現代ですが、コミュニケーションボードゲームの世界、一度味わってみてはいかがでしょうか。