ドミニオンはアメリカのRio Grande Gamesより2008年秋リリースされ、翌年の2009年にはアラカルト・カードゲーム賞2009・1位、ドイツゲーム賞2009・大賞、ドイツ年間ゲーム大賞・大賞を受賞しました。いわゆる「デッキ構築」というジャンルを確立させた大人気ボードゲームです。
今回はそんな大人気ボードゲーム「ドミニオン」の基本情報やルール、遊び方を紹介していきます。
ドミニオンの基本情報
ドミニオンは、デッキ(自分の手札)の構築を目指すゲームです。ドミニオン(dominion)とは領地のことを指す英単語で、プレイヤーは中世欧州の小王国の領主となり、領土を拡張していきます。ゲーム終了時に、自分のデッキ内の勝利点が最も多いプレイヤーが、勝者となります。
- 発売時期:2008年秋
- プレイ人数:2〜4人
- プレイ時間:約30分
- 対象年齢:8歳以上
ドミニオンの初期配置と内容物
ドミニオンの内容物
ドミニオンで使用するカードは以下の3種類です。
(出典:Hobby JAPAN)
①財宝カード
【カードを購入する時に使うコイン】として「財宝カード」があります。銅貨は1コイン分、銀貨は2コイン分、金貨は3コイン分の価値があり、このコインを支払うことで、新しいカードを購入することができます。
(出典:ぼくボド)
②勝利点カード
続いてはゲームの勝敗に直結する「勝利点カード」です。屋敷:1点、公領:3点、属州:6点の3種類があり、ゲーム中は全く役に立たないものの、バランスよく入手していくことが必要です。
(出典:ぼくボド)
③アクションカード
3つ目は、特殊効果のある「アクションカード」です。アクションカードには5つあります。順番に紹介していきます。
(出典:ぼくボド)
⒈「カードを引く」系
カードを引き、手札のコインを増やすことで、高コストで強力なカードを手に入れることができます。
⒉「購入回数が増える」系
基本的に買い物は手番中に1回しかできませんが、購入回数を増やすことができるカードです。カードが増えれば増えただけ、有利にゲームを進めることができます。
⒊「アクション回数が増える」系
アクションも原則1回しかできませんが、カードによってアクション回数を増やすこともできます。アクションカードを2枚、3枚…と続けて出して、強力なコンボをかますことも可能です。
⒋「攻撃」系
他のプレイヤーに影響を及ぼす攻撃的なカードもあります。「他のプレイヤーは手札が3枚になるまで捨て札にしなければならない」という効果があるカードがあり、相手を妨害することができます。
⒌「防御」系
「攻撃」系カードの効果を防ぐための「防御系」カードもあります。
ドミニオンのゲーム準備
①カードのセッティング
(出典:ぼくボド)
まずは「財宝カード」「アクションカード」「勝利点カード」をそれぞれまとめて並べていきます。「アクションカード」は全部で20種類以上あり、その中から10種類を選んで始めます。
②山札から5枚引く
最初のデッキは銅貨7枚と屋敷(勝利点1)3枚の計10枚からスタートします。そしてデッキをよくシャッフルして、手札を5枚引きます。
これで、準備完了です。
ドミニオン ゲームの目的・勝利条件
ドミニオンは最終的に「勝利点カード」の合計点が高い人がそれだけ多くの領地を獲得していることになり、勝者となります。
「アクションカード」を駆使して「財宝カード」を集め、それを元手に「勝利点カード」を購入していきます。
ドミニオン ゲームの流れ
手番でやることは【A. アクションカードを使う】【B. カードの購入】【C. 手札を捨て、山札から5枚引く】です。ただし、Aは、手元に「アクションカード」があまりない序盤は飛ばすので、最初のうちはB、Cだけ行うことになります。
A. アクションカードを使う
手札にアクションカードがあれば手番の最初にアクションカードを原則1回使うことができます。(アクションカードの種類は前述)
B. カードの購入
自分の手番では、場からカードを1枚だけ購入することができます。セッティングされているカードは必要なコインさえ払えばどんなカードでも買うことができます。カードを購入する時は、購入したいカードに書かれているコスト分のお金を支払います。
そして、購入したカードはすぐに山札に加えるのではなく、まずは自分の捨て札にします。
C. 手札を捨て、山札から5枚引く
買い物が終わったら、残った手札をすべて捨てます。手札を捨てたら、新たに山札からカードを5枚引き、これで、手番終了です。
山札がなくなったら、捨て札を新たな山札にする
ターンが進んだり、相手からの攻撃により山札がなくなったら、捨て札を新しい山札にします。捨て札には購入したカードが入っているので、徐々に強いデッキになっています。
ゲームの終了
ゲームの終了条件は
- 最も高い勝利点カードの属州カード(6点)がすべてなくなる
- いずれか3種類のカードが全てなくなる
ことでゲーム終了となります。最後に勝利点カードの点数を合計して、最も高い人の勝ちとなります。
ドミニオン ルール 説明
ドミニオンは手番が来たらアクションカードを使用し自分が優位に進めることができるよう場を整え、ガードを購入し、新しい手札を準備する、この繰り返しをしながらいかに勝利点カードの点数を重ねていけるかを競うゲームです。
ドミニオンの魅力
ドミニオンの醍醐味として、1ターンに何度もアクションカードを使用する、いわゆるアクションのコンボがあります。アクション数を増やしてカードをたくさん引いて、上位のカードを獲得したり、不要なカードを排除して欲しいカードを引きやすくしたりするなど、色々な方法で自分のデッキを強くしていくことができます。
またアクションカードによっては、相手の妨害工作も行うことができます。手札の数を制限したり、勝利点をマイナスするカードを相手のデッキに潜り込ませたりすることができます。
ドミニオンはオンラインでも楽しめる!
(出典:ぼくボド)
ドミニオンは、GooglePlayとSteamでダウンロードすることができるアプリでがあり、オンラインとオフラインで楽しむことができます。また、オフラインで近くにいる友人とスマホを回してみんなでプレイすることができます。
(出典:GooglePlayダウンロードページ)
(出典:Steamダウンロードページ)
アプリは基本セットだけであれば無料でプレイすることができ、ドミニオンをとりあえずやってみたいけど、ドミニオンを購入するほどではないなという方は是非アプリをインストールしてみることをお勧めします。
(出典:ぼくボド)
拡張パックは14種類あり、それぞれの価格は以下のとおりです。
- 陰謀:780円
- 海辺:900円
- 錬金術:550円
- 繁栄:900円
- 収穫祭:550円
- 異郷:950円
- 暗黒時代:1,120円
- ギルド:550円
- 冒険:1,000円
- 帝国:1,000円
- 夜想曲:1,120円
- ルネサンス:1,000円
- 移動動物園:1,000円
- 同盟:1,150円
【まとめ】ドミニオンのルールを覚えて遊んでみよう!
ドミニオンは限られた種類のカードを駆使してプレイするため、いつどのタイミングでどのカードを使うのか、攻撃ばかり考えていると反撃を喰らう可能性があるため、防御系のカードを持っているようにするなど、頭脳戦、心理戦が繰り広げられます。
また、ルールもそれほど難しいものでも無いため、何かボードゲームをやってみたいと考えている方にはお勧めのゲームです!