子供から大人まで多くの人々が楽しんでいるボードゲーム。軽めのゲームにも慣れてきて、戦略や思考を巡らせてじっくりと戦う重めのボードゲームを探している人もいるのではないでしょうか。そんな方に向けて、今回「アクワイア」というボードゲームを紹介していきます。今回紹介するのは、2024年3月発売版「アクワイア」の内容を紹介していきます。
アクワイアの基本情報
アクワイアとは、1960年代に発売され、マイナーチェンジしながら現在まで多くの人が遊んでいる不動産買収ゲームです。経済ゲームの古典かつ名作ゲームとして語り継がれています。ホテルの建設や規模の拡大、株を売買してお金を稼いでいき最終的に一番多くお金を稼いだ人の勝利です。ルールが単純でわかりやすいボードゲームとして親しまれています。
- 発売時期:1960年代
- プレイ人数:2~6人
- プレイ時間:90分
- 対象年齢:12歳以上
(出典:Arclight Games)
アクワイアの初期配置と内容物
アクワイアの初期配置と内容物について解説します。
初期配置
アクワイアでの初期配置は以下の通りです。
- ゲームボードを中央に置く
- ホテルコマと株券をラックに立てる
各プレイヤーは以下を受け取り手持ちにします。
- 6000ドル
- 株価ボード
(出典:Amazon)
内容物
アクワイアの内容物は以下の通りです。
- ホテルコマ:7個
- ゲーム盤:1つ
- 建物コマ:108個
- 株券:175枚
- 紙幣:155枚
- 本部バナー:11個
- 株価ボード:6枚
- 早見表カード:1枚
- ルール説明書:1枚
(出典:Arclight Games)
アクワイア ゲームの目的・勝利条件
アクワイアの目的や勝利条件について解説します。
ゲームの目的
各プレイヤーは、ホテルの株を獲得しながら拡大していきお金を稼いでいきます。ホテルが41枚繋がるか、全てのホテルが11枚以上繋がった状態になればゲーム終了になります。
(出典:wikipedia)
勝利条件
ゲーム終了時に、全ホテルの筆頭株主と第二株主は規模に応じた配当を受け取ります。その後、全員が手持ちの株券を売却し、最終的に持ち金が一番多いプレイヤーが勝利となります。
(出典:ボドゲーマ)
アクワイア ゲームの流れ
アクワイアのゲームの流れについて解説します。
準備
最初のプレイヤーを決定する
各プレイヤーは建物コマを1つずつ引き、ゲーム盤の対応するマスに配置します。ゲーム盤のマスには「1Aから1I」まで「12Aから12I」まであります。全員配置が終わった後、「1A」に一番近いプレイヤーが最初のプレイヤーになります。「1Aに近い」というのは、同じ段にある方が近いです。例えば「12A」と「4B」では「12A」のほうが近くなります。
建物コマを6個引く
各プレイヤーは建物コマをランダムに6つ引いて自分にだけ見えるよう立てて置きます。
ゲーム開始
最初のプレイヤーから時計回りで順番に回っていきます。自分の手番が来たら、以下3つのアクションを順に行います。
- 手持ちの建物タイルを1枚ゲーム盤に置く
- 建物タイルが隣接した時「ホテル設立」か「ホテル合併」を行う
- 株券を3枚まで購入する(任意)
- 建物タイルを1枚引く
ホテル設立
建物タイルを置いたマスの隣に、ホテルが含まれていない建物タイルと隣接した時は、新しいホテルを設立します。プレイヤーは好きなホテルコマを選び、マスに配置。そのホテルの株券を1枚無償で入手できます。
ホテル合併
建物タイルを置き、既存のホテル同士が隣接した場合はホテルの合併が行われます。建物タイルの大きいホテルが小さいホテルを吸収します。その後、吸収されたホテルの株を1番多く持っている筆頭株主と2番目に持っている第二株主は、その時のホテルの規模によって決められた配当を受け取ります。
また、吸収されたホテルの株主は、所有する株券を以下のように処理できます。
- 吸収された株券を売却
- 吸収された株券2枚に対し、吸収した側の株券1枚と交換
- そのまま株券を保持
ゲーム終了
各プレイヤーターンを繰り返し「ホテルのどれかが建物タイルを41個以上繋げる」か「全てのホテルが11個以上建物タイルが繋がっている」時、プレイヤーはゲームの終了を宣言できます。宣言した場合は、宣言したプレイヤーの手番が終了するとゲーム終了です。
ゲーム終了後、全ホテルの筆頭株主と第2株主は配当金を受け取り、その後手持ちの株券をすべて売却します。最終的に持ち金が一番多いプレイヤーが勝利です。
(出典:ボドゲーマ)
アクワイア ルール 説明
アクワイアの細かいルールについて紹介します。
合併時に建物タイルの数が同じのとき
合併時に建物タイルの数が同じ場合は、どちらのホテルが存続するか建物タイルを置いたプレイヤーが決定できます。
建物タイルが11個以上は吸収されない
建物タイルが11個以上繋がったホテルは合併によって吸収されなくなります。11個以上繋がっているホテルに隣接するマスには建物タイルを置くことができなくなるので、そのような建物タイルを所持しているプレイヤーは、その事実を公開して手持ちのタイルをゲームから除外できます。
(出典:ボドゲーマ)
アクワイアの魅力
アクワイアの魅力について紹介します。
戦略が面白い
アクワイアでは他人の持っている株や所持金は公開されています。そのため、他プレイヤーの状況を見ながら、どのように成長と吸収合併をコントロールして株券を押さえていくのか、それらを考えながら戦略を立てていくのが面白いゲームです。
2024年版には2つのモードを用意している
2024年3月版のアクワイアでは、株価ボードに従来の「クラシックモード」と初心者向けの「タイクーンモード」が用意されています。「タイクーンモード」では、第3株主まで配当金を得られるようになっているので、クラシックモードよりもマイルドです。プレイする前にどちらのモードにするか話し合って決めましょう。
(出典:ボドゲーマ)
【まとめ】アクワイアのルールを覚えて遊んでみよう!
(出典:ボドゲーマ)
今回は、「アクワイア」というボードゲームについて解説しました。タイルを置いてホテルの合併をしながら株券でお金持ちを目指すゲームです。シンプルながら、戦略など奥が深いので、やればやるほど楽しくなるボードゲームです。2024年3月に最新版が発売されているので、興味がある方はこの機会に購入して遊んでみてはいかがでしょうか。