皆さんはなんでもバスケットという遊びをご存知でしょうか。現在大人になっている人は小学生の頃などに行なった遊びですが、詳しいルールなどをきちんと把握している人は少ないと思われます。
なんでもバスケットと似たような遊びとしてフルーツバスケットが知られていますね。そこで今回は、なんでもバスケットのルールや遊び方、面白いお題についても紹介します。
なんでもバスケットのルールや遊び方は?
なんでもバスケットはフルーツバスケットから派生した椅子取りゲームの1種で、具体的にいつ誕生したのかなどは明らかになっていません。ただ、中島海編の『遊戯大事典』ではフルーツバスケットが果物籠という名称で紹介されており、この書物は1957年に出版されていたのでその頃には誕生していたのではないでしょうか。
なんでもバスケットはフルーツバスケットと基本的なルールなどは同じですが、どのように遊んでいけば良いのでしょうか。
大人数で遊ぶ
なんでもバスケットを行なう人数などは基本的には定められていませんが、小学校の1クラス単位で行なうのが良いと思われます。なんでもバスケットは椅子取りゲームなので、人数が少ないとすぐに終わってしまい、盛り上げに欠けてしまうからです。
また、なんでもバスケットは人数が何人であろうとお題を出す鬼は1人と決まっています。
鬼を囲むように椅子を並べる
鬼が決まったら、それを囲むように椅子を並べていきます。椅子の向きは円の内側になるように配置し、鬼以外の人が座ってお題が出題されるのを待ちます。
また、椅子の数は座れない人が出るように参加人数よりも1つ少なくなるようにしましょう。
お題を出す
フルーツバスケットでは参加者1人ずつに果物の名前が割り当てられていたり、グループ分けされています。鬼が特定の果物の名前を出した際に該当する人が動くというのがフルーツバスケットですが、なんでもバスケットの場合はお題に縛りがありません。
そのため、「イニシャル○が入っている人」や「朝ご飯を食べた人」などといったお題を出すことができ、参加者が1人でも多く動くような内容にするのが良いのではないでしょうか。
該当者は移動する
鬼が出題したお題に該当する参加者は、座っている椅子から移動しなければなりません。また、椅子から移動する際にもルールが設定されており、すぐ隣の席に座るのは禁止されています。このようなルールが設けられているのは、椅子取りが行なわれている瞬間が鬼が椅子に座るチャンスでもあるので、平等にするためにあるのではないでしょうか。
ちなみに、お題に該当しない参加者は移動しなくても問題ありません。ただ、テーマが学校外で起こったものの場合、第三者は把握できないので、参加者には正直に移動することが求められています。
全員動かすことができる
なんでもバスケットでは出題されたお題によっては、該当者がいないケースもあります。仮にそうなった場合には鬼役が続行となるのですが、全員を動かすというルールが設けられているようです。
鬼役が「なんでもバスケット」というワードを出した際には、参加者全員が席を移動しなければなりません。このルールがあることで、ずっと同じ人が鬼をやらないといけないという状況をなくすことができます。
最後まで残ったら負け
なんでもバスケットでは明確な勝ち負けは設定されていません。ただ、学校などで行なわれる場合、大抵は時間制限などが設けられていることがあります。そのため、そういった状況で行なわれるなんでもバスケットでは、最後に鬼になってしまった人が負けということが多いです。
ただ、学校ではあえて勝敗をつけないこともあるので、何をもって負けにするかは状況に応じて設定した方が良いかもしれないですね。
条件を追加する
なんでもバスケットは上記で挙げたようなルールしかないので、幼い子からでも楽しむ事ができる遊びになっています。しかし、小学校高学年などの子には少し物足りないこともあるかもしれないので、そういった時には条件を追加するのがおすすめです。
なんでもバスケットで追加する条件としては、次のようなものが挙げられます。
- 移動時は後ろ歩き
- 移動するときにものまねをする
- 移動する際にはスキップ
こういった条件を追加することでより楽しく、ゲームも盛り上がるのではないでしょうか。
団体戦を行なう
なんでもバスケットは基本的には個人戦のゲームとなっています。しかし、ゲームが始まる前にいくつかのグループに分けて団体戦にすることも可能です。団体戦になったとしてもなんでもバスケットのルールは変わりませんが、同じグループ同士で椅子を取り合うのを避けたり、自軍が動かないように済むお題を出したりとより高度ななんでもバスケットを楽しむことができます。
なんでもバスケットの面白いお題も紹介
なんでもバスケットはゲーム名から分かるとおり、鬼が出題できるお題に関しては縛りがありません。そのため、鬼は様々なお題を出すことができますが、あまりに普通すぎることばかりだとやや面白みに欠けてしまいますよね。
それでは、なんでもバスケットの面白いお題はあるのか詳しくみていきましょう。
子供向け
なんでもバスケットは子供が行なうことが多いので、そういった際には小さいお子さんが好きそうなものをお題に選ぶのが良いのかもしれません。
- キャラクターの洋服を着ている人
- 習い事をしている人
- ○○のアニメ・テレビを観ている人
子供の場合はマニアックなお題を出してしまうと該当しないことがあるので、アニメや漫画などを選択するのが良いのではないでしょうか。
大人向け
なんでもバスケットは遊びながらお互いのことを知ることができるので、一部の大学・会社のオリエンテーションに取り入れられているとも言われています。大人が行なうなんでもバスケットの場合、マニアックなお題を出すことも可能です。
- 1ヶ月以内に髪を切った人
- きのこの山よりもたけのこの里派の人
- 1週間以内に焼肉に行った人
このようなお題を出すことができ、クスッと笑えるような意外性のあるテーマが良いかもしれないですね。特に、きのこの山とたけのこの里は永遠のテーマであり、面白いと感じる人もいるのではないでしょうか。
まとめ
今回はなんでもバスケットのルールや遊び方、面白いお題についても紹介しました。
なんでもバスケットは難しいルールや人数の縛りなどがないのが魅力の1つとなっています。そのため、なんでもバスケットは小さいお子さんでも楽しむことができますが、移動する際に走って転んでしまったり、喧嘩したりしないように注意しましょう。