『ごきぶりポーカー』という名前のカードゲームがあることをご存知ですか?
ゲーム名だけ聞くと気持ち悪いだけのゲームなのでは?と敬遠したくなるようなタイトルですが、その実、ブラフ合戦の心理ゲームです。
今回は2004年にドイツで発売され、日本ではメビウスゲームズが販売している『ごきぶりポーカー』について遊び方やルール、楽しみ方を紹介していきます!
ごきぶりポーカーの基本情報
ごきぶりポーカーはゴキブリやカメムシなどの「嫌われ者」を対戦相手に押し付け合いながら、相手の宣言が本当か嘘かを見抜くゲームです。
- 発売時期:2004年(ドイツ)
- プレイ人数:2〜6人
- プレイ時間:20分
- 対象年齢:8歳以上
ごきぶりポーカーの初期配置と内容物
内容物
(出典:メビウスゲームズ)
ごきぶりポーカーのパッケージにはいじわるそうなゴキブリが描かれており、その箱に入っているのはカードのみです。
カードには虫や動物などの「8種類の嫌われもの」が描かれています。
1種類につき8枚あるのですが、どれも絵が違うため、何度遊んでも絵柄に飽きる、ということはなさそうです。
カードに描かれている生き物は
(出典:ボドゲーマ)
- ゴキブリ
- クモ
- カメムシ
- ネズミ
- サソリ
- ハエ
- コウモリ
- カエル
です。
また、カードの裏面には8種類の嫌われものが載っているため、プレイ中に何がいるのかわからなくなった時に裏を見ればすぐに分かるようになっています。
初期配置
初期配置は手札となるカードをなるべく余らないようにランダムに配ることで準備完了です。
ごきぶりポーカー ゲームの目的・勝利条件
(出典:百町森)
ごきぶりポーカーの目的は「自分以外の誰かに同じ生き物のカードを4枚溜めさせること」です。
勝ちを目指す、というよりも負けないように立ち振る舞うことも大切になる場合も往々にしてあります。
ごきぶりポーカー ゲームの流れ
では、ごきぶりポーカーのゲームの流れを順番に紹介していきます。
①カードを1枚選んで任意の人に渡す
最初のプレイヤーは、手札から「人に押し付けたいカード」を1枚選んで、押し付けたい人に裏向きで渡します。
カードを渡す時は「ゴキブリです」などと生き物の名前を宣言します。この時、ウソをつくのも、本当に描かれた生き物の名前を言うかは自由です。
②渡された人は「本当かウソかを当てる」か「他の人に渡す」
(出典:ボドゲーマ)
カードを渡された人は
- 本当かウソかを当てる
- 他の人に渡す
のどちらかを行います。
A. 本当かウソかを当てる
(出典:ゲームストア・バネスト)
渡されたカードについて、相手の宣言が「本当」か「ウソ」かを答えます。
答えたら、カードを表にして答え合わせをします。
答えが
- 合っていたら、宣言した人のミス
- 間違っていたら、答えた人のミス
となります。
ミスした人は、ペナルティとして、そのカードを自分の手元に表向きにして置きます。
手元にカードが溜まると負けてしまうので、慎重に宣言するようにしましょう。
手元にカードを置いたら、ミスした人が手札から1枚選んで同じようにプレイを続けます。
B. 他の人に渡す
カードを渡された際、本当かウソかを当てず(宣言せず)に「そのままそのカードを他の人に渡す」こともできます。
カードを渡す場合は、カードの内容を自分だけこっそり確認します。
そして、まだこのカードを見ていない人に、「嫌われ者の生き物の名前」を宣言しながら裏向きで渡します。
この宣言も、前の人と同じことを言っていいし、変えても大丈夫です(本当でもウソでもOK)。
「ゴキブリです」と言って渡されたカードを、他の人に「クモです」と宣言を変えてもOKです。
次に渡されたプレイヤーも、同じように「A.本当か嘘かを当てる」か「B.他の人に回す」のどちらかを行います。
カードを他の人に渡すときは、当然ですがカードをまだ見ていない人にしか渡せません(一周してきてしまったら何のカードかわかっていますから)。
つまり、“まだカードを見ていない人が自分だけの時”は必ずウソか本当かを宣言しなければなりません。
このような流れでプレイを続けていくと、次第に各プレイヤーの手元にペナルティのカードが溜まっていきます。
ゲームの終了
(出典:価格.comマガジン)
ゲームが進み、手元に「同じカードが4枚溜まった人の負け」です。そして、一人負けが決まった時点でゲーム終了です。
ちなみに、バリエーションルールとして、手元に「8種類全てのカードが溜まったら負け」というルールもあります。
正直4枚だとすぐに決着がつく、と言うことも考えられるので、このルールを追加した方が絶対に面白いです。
ごきぶりポーカー ルール 説明
(出典:ボドゲーマ)
ごきぶりポーカーは簡単にまとめるとブラフを活用しながら「嫌われ者の生き物カード」を相手に押し付け合うゲームです。
カードの裏面に生き物の種類も書いてあるので、宣言する際にトンチンカンなことを言ってしまうことも防げるのはゲームをスムーズに進めるのにも有難い配慮がなされています。
カードを手元に溜めないように立ち回るのか、誰かを脱落させるように立ち回るのか、場の状況を見極めた行動が必要な心理ゲームです。
ごきぶりポーカーの魅力
(出典:JWLLYJELLYSTORE)
ごきぶりポーカーの魅力①:簡単なブラフゲーム
ごきぶりポーカーはルールがとても簡単で、他のブラフゲームよりも突つきやすいゲームです。
ルールはシンプルですが、負けに近づくと周りがトドメを刺そうと集中的に狙ってくるので、その立場になるとかなり緊張感のある読み合いを楽しめるなど、大人でも十分楽しむことができます。
ごきぶりポーカーの魅力②:チームワークの構築
みんながゲームに慣れてくると「狙っている人にダイレクトにカードを渡さずに、何人かを経由して送りこむ」といった連携プレイができることがあります。
決して言葉には出しませんが、ゲーム状況から察して意思の疎通ができるようになってきて、チームワークが構築されます。
ごきぶりポーカーの懸念点①:「集中狙い」が起こる
「1人が負けたらゲーム終了」なので、何度か宣言を外してしまい、少しでも手元にカードが溜まってくるとみんなから集中狙いされます。
あまりに露骨にやりすぎると涙ぐんでしまう人もいるかもしれませんし、その後、集中狙いを避けたプレイになると、手加減しているような感じになってかなり微妙な空気となります。
ごきぶりポーカーは万人受けしそうなゲームに見えて、関係性を選ぶゲームです。集中攻撃などに対しても、笑いながら文句が言えて潰し合える間柄で遊ぶといいでしょう。
ごきぶりポーカーの懸念点②:「蚊帳の外」問題
「1人が狙われやすいゲーム性」で「ミスした人からそのターンが始まる」ので、プレイ人数が多いと全くカードが回ってこない人もいて、蚊帳の外になることがあります。
人数が多くなるとその傾向が顕著になるので、遊ぶなら4人前後がおすすめです。
ごきぶりポーカーはオンラインでも楽しめるが注意が必要
ごきぶりポーカーは、ボードゲームのオンラインプラットフォームとして有名な「ボードゲームアリーナ(Board Game Arena)」で遊ぶことはできません。
ポーカーというゲームの性質上カジノサイトでのプレイとなるようです。
オンラインでやると集中攻撃なども露骨になるでしょうし、オンラインプレイする際は、オフラインよりもより覚悟が必要になりそうですね。
【まとめ】ごきぶりポーカーのルールを覚えて遊んでみよう!
(出典:ボドゲーマ)
今回は『ごきぶりポーカー』についてルールや遊び方をまとめてきました。
嫌われ者を押し付け合うというコンセプトでありながら絵柄はどこか憎めないデザインで、毎回違う楽しみができるゲームです。
集中攻撃あり、抜け駆けありのブラフ合戦なので、大人だけ、子どもだけでプレイした方が楽しめるかもしれませんね。
年齢混合でプレイする際はハンデを上げるなどの工夫で、より楽しめるようになるかもしれません。
あなただけの楽しみ方を見つけて、ぜひ遊んでみてくださいね!