“独占”を意味する英単語、MONOPOLY(モノポリー)がそのまま名前となっているこのゲームは、運と知力と交渉で財産を独占することを目指します。世界100か国以上で販売され、累計2億5千万個も売れている世界No.1ボードゲームと言われています。
古くから遊ばれているゲームのため、間違ったルールで遊んでいる方も少なくないようです。
そこで今回は正しいルールをまとめて紹介していきます。
MONOPOLYクラシックの基本情報
(出典:MONCKEY Mountain)
MONOPOLY(モノポリー)クラシックは、サイコロを振ってボードを周回しながら、不動産を売買・建設して資産を増やし、最終的にライバルを破産させるのが目的のゲームです。
- 発売時期:1935年、アメリカ
- プレイ人数:2〜6人
- プレイ時間:90分〜120分
- 対象年齢:8歳以上
MONOPOLYクラシックの初期配置と内容物
MONOPOLY(モノポリー)クラシックの初期配置を内容物を紹介します。
初期配置
(出典:Amazon)
ボードの外に紙幣・権利書・家・ホテルを並べます。バンカーを1人決め、バンカーがプレイヤーに$1・$5・$10を各5枚、$20を6枚、$50・$100・$500を各2枚の合計$1500ずつ配布します。紙幣は他のプレーヤーから見えないところに置かない限りはどこにおいても構いません。
準備が整ったら、スタート順を決めるために全員がダイス2個(以下断らなくても、2個)を振ります。
スタート順に駒1個を選び、「GO」のマスに駒を置く。チャンスカード、共同基金カードをよくシャッフルし、ボード上にセットする。
内容物
(出典:Amazon)
内容物は以下のとおりです。
- ゲームボード
- コマ :8個
- 権利書 :28枚
- チャンスカード: 16枚
- 共同基金カード :16枚
- 家 :32軒
- ホテル:12軒
- サイコロ: 2個
- お金
- 取扱説明書
MONOPOLYクラシック ゲームの目的・勝利条件
サイコロを2つ振ってボードを周回しながら、建物や土地などの不動産を運用して資産を増やし、最終的に他のプレイヤーを破産させるのが目的です。
MONOPOLYクラシック ゲームの流れ
(出典:Amazon)
では実際のゲームの流れを紹介していきます。
大前提として手番では2個のサイコロを振って、出た目の合計だけコマを進めます。
止まったマスでやることは①土地を購入②土地の所有者にレンタル料の支払い③カードを引くです。終わったら、次のプレイヤーの番になります。
ゾロ目だった場合は手番が終わった後に、もう1回自分の手番になります。ただし、3回連続ゾロ目になった場合は、そのまま刑務所に入りとなります。
土地を買う
(出典:123RF)
モノポリーで勝つためには、とにかくたくさんの土地を買うことが重要です。誰も購入していない土地に止まったら、マスに書かれている価格で購入することができ、その土地の権利書が貰えます。
土地は全部で22か所あり、その他には鉄道が4か所と電力会社と水道会社がそれぞれ1か所ありますので、順番に購入し、monopolyを目指していきましょう。
買わない場合は競売になる
自分が到着したマスの土地・鉄道・電力と水道会社を買わない場合は、その土地が競売にかけられます。
全員で競売して、最も高い価格を付けたプレイヤーがその土地を購入することができます。
他の人の土地に止まったらレンタル料を払う
他のプレイヤーが所有している土地に止まったら、その土地の権利書に記載されたレンタル料を払わなければなりません。
同色の土地を独占している場合は、“家やホテルが建っていない”土地のレンタル料は2倍になります。
カードを引く
「チャンス」や「共同基金」のマスではチャンスカードまたは共同基金カードを1枚引いて、その指示に従います。その後、引いたカードは山の一番下に戻します。
ちなみに、『刑務所から釈放カード』は手元に置いておき、刑務所に入れられた時に使うことができます。このカードは他のプレイヤーに売却することもできます。
刑務所に入れられることも!
(出典:123RF)
ダイスを振って刑務所に止まった場合は何のペナルティはありません。ただし、「刑務所へ入れ」のマスでは、刑務所に入らなければなりません。
このマスに止まる以外にも、『刑務所へ行く』カードを引いた場合や、ゾロ目が3連続で出た場合も刑務所へ入らなければなりません。
刑務所から出る方法
- 自分の番に$50を支払うことで、すぐにダイスを振って進める
- 自分の番に$50を支払わない場合は、ダイスを振って、ゾロ目ならその目の合計だけ進める(ゾロ目以外は出れない)
- 自分の番が3回まわってきてもゾロ目が出ない場合は、強制的に$50を支払い、3回目のダイスの合計だけ進む
- 『刑務所から釈放カード』を使えば、①と③の時に$50を支払わなくてもいい
※『刑務所から釈放カード』は、他のプレイヤーから買うこともできます。
家を建てる
(出典:Amazon)
土地に家を建てることで、レンタル料をアップさせることができます。
同色の土地を独占したら、権利書に書いてある建設費を銀行に支払うことで家を建てることができます。購入できるタイミングは、手番と手番の間です。
家は4軒まで建てることができますが、「家を平均的に建てる」というルールがあって、同じ色の土地で2軒以上の差が発生しないように注意が必要です。
ホテルを建てる
(出典:Amazon)
同じ色の土地すべてに4軒ずつ家を建てることができたら、権利書に書かれているホテルの建設費を支払うことで、家4軒をホテルに進化させることができます。ホテルにすることで、より多額のレンタル料が貰えるようになります。
自由に交渉してOK!
モノポリーの一番の特徴は、交渉によって自分を優位にすることができる点です。
交渉に使えるのは、現金・土地・鉄道・電力と水道会社・『刑務所から釈放カード』です。これらを使って、自由に交渉を行います。
交渉をするタイミングは、手番と手番の間です。
ちなみに、家とホテルは交渉に使えません。そのため、家・ホテルのある土地を交渉に使う場合は、土地を渡す前に家やホテルを銀行に売らなければなりません。
お金が足りない時は家の売却&抵当
お金が足りない時は、家やホテルを“建設価格の半額”で売ることができます。その際も建設時と同様に平均的に売るようにします。
それでも足りない場合は、土地を抵当に入れることで、銀行からお金を借りられます。抵当に入る場合は、権利書を裏面にして、裏面に書いてある金額を銀行から借ります。抵当に入っている土地からはレンタル料を受け取れません。
借金を返済するためには、抵当価格+利息10%を支払います。借金を返済したら、その権利書を表向きに戻します。
完全に支払えなくなったら破産
(出典:MARK&GRAHAM)
家の売却や土地を抵当に入れるなどをしても支払いができなくなった場合は破産となり、負けです。
破産した場合の処理は以下の通りです。
- 破産したら、家やホテルを建設時の半額で売って現金化する。
- 現金・土地・鉄道・電力&水道会社・『刑務所から釈放カード』はそのまま支払先のプレイヤーまたは銀行に渡す。(抵当に入っている土地は抵当のまま渡す)
- 銀行への支払いで破産になったら、現金を除く「土地・鉄道・電力&水道会社」を競りにかけて、他のプレイヤーに販売する。
最後の1人になったら勝ち
破産せずに最後まで残ったプレイヤーの勝ちです。
MONOPOLYクラシック ルール 説明
通常のルールではかなりの時間がかかるMONOPOLYも「短縮バージョン」を採用することで短時間で行うことができます。
最初から権利書を配布する
ゲーム開始前に、全プレイヤーに権利書を2~4枚ずつランダムに配布することで、いきなり複数の土地を持った状態で始めることができ、かなりの時間短縮になります。
時間制限を設ける
あらかじめ「60分で終わる」などと制限時間を設けておきます。
制限時間内で最も多くの資産を持っているプレイヤーの勝ちとします。
資産は以下のように現金化します。
- 現金はそのまま
- 土地・鉄道・電力&水道会社はボードに記されている価格
- 抵当に入っているものはボードに記されている価格の半額
- 家・ホテルは建設資金
MONOPOLYクラシックはオンラインでも楽しめる!
MONOPOLYクラシックは、『モノポリー for Nintendo Switch』、AndroidやiOSアプリなどでも楽しむことができます。
オンラインで楽しみたい方は、是非チェックしてみてください!
【まとめ】MONOPOLYクラシックのルールを覚えて遊んでみよう!
20世紀初めのアメリカで作られ、90年近く楽しまれてきたMONOPOLY。やればやるほど奥深さを感じられるゲームなので、毎回違う楽しみもあるのも魅力的です。
交渉などもあり、コミュニケーションゲームとしても活用できそうなので、色々な場面で遊んでみるのも良さそうですね!